職場が遠く、毎日の通勤時間が長いと「近くて良い職場で働きたい!」と思う事ってありませんか?
実際、転職活動をして数社から内定もらえた場合、「あまり変わらなさそうだから、通勤が近い方が良いでしょう!」と決めてしまい、後で後悔する人はたくさんいます。
大学卒業後22歳から定年65歳まで働くと想定すると、約43年間のサラリーマン人生があることになります。
そのため、自由な時間が増えるので通勤時間は短い方が良いのは間違いないです。
ただ、「仕事を選ぶ」ことも人生の大事な決断です。
その大事な決断を「職場が近い」、「通勤時間が短い」だけで最終的に選んでいませんか?
30代での転職は自分の理想を叶える最後の転職にもなりかねません。
そのため、今回は転職先を選ぶ際に通勤距離だけでは選んではいけない理由をご紹介したいと思います。
Contents
転職の軸は決まっていますか?
これが何より大事です!
転職を決意した方は、叶えたい何かがあるから新しい仕事を探されたのだと思います。
それは、通勤距離が近いからだけでは決してないはずです。
給与や待遇面、やりがい、職場の雰囲気、キャリアアップやライフイベントなど、現状より良い環境にしたいため、転職を考えられたのだと思います。
そのため、複数の会社から内定をもらったとしても失敗しないように、優先順位や劣後順位はハッキリさせ、しっかりと転職の軸を持つようにしてください。
また、転職を成功させる人は軸だけではなく、妥協点も決めています。
失敗しない転職のため、周りに左右されない自分だけの軸は持つようにしましょう!
本当にやりたい仕事ですか?(仕事編)
転職の軸に近いですが、今から選ぶ会社では本当にやりたい仕事が出来る環境でしょうか?
「通勤が楽になるし、納得はいっていないけど、きっとこれが自分がやりたい仕事だろう!」と自分自身に嘘をついてないでしょうか?
今は多少の疑問は呑み込めるかもしれませんが、5年、10年経てば「あれ?なんか違くない?」という気持ちは強くなります。
生涯付き合うことになる仕事ですので、しっかり納得して決めてくださいね!
給与は希望にあっていますか?(仕事編)
30代は多くのライフイベントが待っています。
彼女がいる方であれば結婚を意識しますし、その後の結婚式、子供の出産、育児など子育てが待っています。
ご家族もきっと高齢ですから介護も視野にいれなければなりません。
そのため、30代だと給与は簡単に割り切ってはいけないポイントになります。
職場が近くなるからといって、給与面は妥協せず将来を見据えて転職先を決めてくださいね。
働き方や雇用形態は大丈夫ですか?(仕事編)
通勤や責任が少なく楽だから「非正規雇用でいいや!」という選択をしようとしてませんか?
今は大丈夫だとしても40代や50代になった時を想像してみてください。
非正規雇用の場合はいつクビになるかわからない中で、老後や残っているライフイベントのことを考えていかなければなりません。
雇用形態 | 定義 | 区分 |
正社員 | 期間に定めのないフルタイム | 正規雇用 |
契約・嘱託社員 | 期間が定められている雇用契約 | 非正規雇用 |
アルバイト | 短時間勤務、シフト勤務(学生) | 非正規雇用 |
パート | 短時間勤務、シフト勤務(主婦) | 非正規雇用 |
派遣 | 派遣会社から派遣され、派遣先で業務 | 非正規雇用 |
雇用形態によっては賞与や福利厚生に違いもあったりしますので、転職先を決められる際は提示された条件と併せて働き方についても考えてみてください!
会社の雰囲気はあっていますか?(仕事編)
体育会系、ベンチャー気質、年功序列、トップダウン、成果主義・・・etc.
日本の株式会社と呼ばれる会社は約200万社あるので、様々な雰囲気の企業があります。
出典:上場企業サーチ » 日本の各都道府県の株式会社数と上場会社数
そのため、「通勤は近くなって嬉しいけど、会社の雰囲気が合わない気がする・・・」という事であれば、内定をもらった会社で無理をして決める必要はありません。
日本には200万社以上の会社がありますので、苦手な人が多い会社を安易に転職先に決めず、自分が納得できる雰囲気の会社を探してみてください。
事業内容は将来性はありますか?(仕事編)
今回の転職を最後にと考えている方は事業の将来性にも注目してみてください!
ITの発展で成長産業や衰退産業が目まぐるしく変わる世の中になっています。
もし近場の会社だからと転職を決めてしまった企業が衰退産業だった場合、数年後には人員削減や倒産などによって、また転職活動をしなければならないかもしれません。
終身雇用は難しい世の中なので、確実に大丈夫な転職先は存在しませんが、あからさまに衰退していく産業の会社へは転職しないのがオススメです!
今の家で暮らし続けますか?(プライベート編)
既に持ち家があり、生涯引っ越す予定は無い!という方であれば良いですが、一人暮らしや今後引越しの可能性がある方は今の家を基準に転職先を決めるのはオススメしません。
今は都心で一人暮らしをしていても、結婚して戸建てを買いたいとなった場合、金額が高くて買えない可能性があります。
転職先が近くなるといっても、今の住まいから近いというだけな事を忘れず、将来的にどこで暮らしたいかなど考えて職場は決めてくださいね。
子供の出産について考えてますか?(プライベート編)
ご結婚されている方、これから予定されている方にとっては子供についても考えているかと思います。
私が今の家に住むことを決めたのも、嫁の実家が近いから!ということが第一です。
初めての出産だと男が思っている以上に女性は大変です!・・・私も男なので本当にはわかっていないですが・・・
そのため、奥さんの実家が近くお義父さん、お義母さんが近くにいるというだけで安心しますし、仕事で駆けつけることが出来なくてもお願いすることが出来ます。
最終的に転職先を決める際は、遠くなったとしても結果として助かることはありますので、奥さんとも相談して決めてくださいね!
親の介護について考えてますか?(プライベート編)
一人っ子や長男の方でご両親が今健在の方は、避けて通れないのが親の介護です。
職場の先輩も親の介護がきっかけで退職され、単身地元に帰ったり、家族で引っ越しされたという方が何人かいます。
もし職場も実家も近い位置に転職できる可能性があるのであれば、今の家が職場に近いからという視点だけでは転職先を決めずに、ご両親のことも考えてみてください。
一人の時間ついて考えていますか?(プライベート編)
転職先が家から近いことは通勤時間が少ない分、自由な時間が多くとれると考える方が多いと思います。
ただ、独り身の時はそうですが、結婚したり、家庭を持つとそういう訳ではなくなります。
早く帰ることが出来るので、食事や子供の送り迎え、家での子供の世話など、やらなければならないことが多くなります。
当然、家庭を持つので奥さんと一緒に家のことをやらなければなりませんが、ほとんどの時間は職場と家になってしまうので、一人の時間も少なくなってしまいます。
電車に乗る時間は長くなってしまいますが、読書や動画、資格の勉強や趣味の時間など一人の時間を作ることが出来ますので、転職先を決める際は考えてみてください。
出不精に気をつけてください(プライベート編)
友人や都心から離れて、家と職場が近い生活を送ると出不精になる危険性があります。
家が近いので仕事終わりに立ち寄る必要がなく、週末に友人から誘われても遠いから面倒だ・・・となってしまい、家と職場の往復だけの日々になってしまう可能性があります。
インドア派や一人の時間が好きな方は良いですが、そうでない人はあえて通勤時間が長い職場を選ぶのもオススメです。
強制的に遠方へ行く日々にすることで、外出が苦になりませんし、職場支給の定期券範囲内で色々と行くことが出来るからです。
仕事だけではなく、プライベートの時間はどう過ごしたいかも含めて職場は決めてくださいね。
まとめ
色々考えた結果、転職をしないという選択があるのを忘れないでください。
隣の芝は青く見えると言いますが、今の現状を他の人から見た場合、貴方の環境が羨ましいと思われていることもあります。
通勤が辛いから転職したい・・・と考えた場合、もしかしたら電車の中を快適に過ごすことで今の不満やストレスを解消できる場合もあります。
動画や読書で夢中になることで、通勤時間が楽しい時間に変わることもあります。
早朝出勤をすることで通勤ラッシュを回避でき、ストレスの無い電車通勤が可能になるかもしれません。
ぜひ、一度立ち止まって色々な方法を模索してみてください!